電気の点検と保守 ―健康診断―
万が一の事故を防ぐために、建物の心臓部(受変電設備)の定期点検を行っています。
停電させないための健康診断
2.
竣工検査、細密診断
建物や電気設備は、複数の精密機器から構成されているため、設備の完成時には竣工検査が行われます。
竣工後は設備延命および機器の正常化を目的とした細密診断が行われます。
竣工検査
高圧キュービクル設備設置に伴う竣工検査(耐圧試験・測定) 竣工時構造検査(部品損傷検査、制御表示検査、主回路検査)
細密診断
絶縁油油中分析、VCB等細密試験、その他性能検査
竣工検査とは?
受変電設備が完成し、施主様への引渡し前に、 電気工作物が図面や法令どおりに工事され、 必要な能力を有しているかどうかを試験するのが竣工検査です。
細密診断とは?
年1回の定期点検の他に、各機器の細部に渡り、 機器の持つ性能状況を維持する為に行う診断です。 人でいうと人間ドックにあたります。
4.
延命清掃
電気は吸湿と粉塵を嫌います。
ただキレイにするだけでなく、機器の本来持つ性能(絶縁能力=耐電圧)を高めるために、 より細部に渡る清掃を行い、トラッキング現象(※下記参照)を防ぎます。
高圧キュービクル設備、オープン変電設備、低圧分電盤、
制御監視盤、電気炉電解設備、
機器の絶縁復元部分清掃、低圧盤活線清掃、変電機器の細部清掃
延命清掃の必要性 【トラッキング現象】
コンセントとプラグとのすきまにホコリがたまり、このホコリが湿気を呼ぶことによって、プラグ両極間で、火花放電が繰り返されます。
絶縁状態が低下すると、プラグ両極間に電気が流れ、発熱、発火する現象を、「トラッキング現象」といいます。
高電圧である変電設備は特にその現象が発生しやすく、短絡や地絡事故につながります。